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速川神社・尾八重・一ツ瀬ダム 

一ツ瀬川沿いの国道219号は山間の道ですが、比較的交通量が少なく快走できる国道です。
一ツ瀬川には多くの支川があり、それに沿った林道が延びていますが幅が狭くて入るのをためらわれる所も多いです。
その中では「ひむか神話街道」は林道ではあるものの、県が観光用に整備を進めつつあります。
この道を通って尾八重地区に行ってみました。

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国道219沿いの速川神社参道入口。
車はここに停めて、あとはひたすら徒歩です。

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一ツ瀬川に掛かる潜水橋
潜水橋は増水時には水面下に沈む、橋脚の低い簡易な橋です。流木などが引っ掛からないように欄干がありません。
昔つり橋が落下してからは、この橋を渡って参拝することになりました。
山の緑が鮮やかです。

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参道には簡素な鳥居がいくつかあり、脇は梅園になっています。

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良い色をした梅の実がなっています。

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うっそうとした所や、勾配の急な所もあります。
路面は粗いコンクリート舗装なので滑る心配はないですが、底のツルツルした靴はやめた方が良いでしょう。

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ようやく社殿に到着。
駐車場からここまで、15分位でした。

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拝殿。あまり古い感じではありません。
ここは、受験の合格祈願に参拝する人が多いと聞きます。

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拝殿の右横には、滝と水路が流れています。
大寒の日には、ここに浸かってみそぎがおこなわれます。

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219号をしばらく西に走ると、一ツ瀬発電所があります。
約3km上流の一ツ瀬ダムから水を落として、最大18万kwの電力を出力します。
山の斜面に水圧鉄管、さらに上の方にサージタンクが見えています。

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219号をさらに西に進んで、十五番バス停の所から「ひむか神話街道」に入ります。
十五番から行った林道は、幅が狭く離合不可能です。
こんな道が続くのなら帰ろうかと思いましたが、1kmほど進むとまずまずの道幅になります。

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実は219号をもう少し進んで十六番バス停を過ぎると、大椎葉トンネルという2車線の新しいトンネルが完成しているのでそこを通るのが正解でした。

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岩井谷小学校跡付近から道は二股に分かれます。
まっすぐ行くのは「ひむか神話街道」で、どんどん高度を上げていきます。
左の尾八重川沿いの林道は、狭くて落石も多いらしいです。

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昭和62年に廃校になった、岩井谷小学校
「女性もあげて決戦だ」と謎のスローガンが。
右から左に書かれているし、「戦」の字が旧字体。
窓には爆撃時のガラス飛散防止の×印のテープが。

脇谷さん(フリーアナウンサー)のBlogを見て謎が解けました。
映画のロケに使われたようです。

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廃校後は尾八重川キャンプ場として使われてきましたが、老朽化により廃止されました。
バンガローや炊事場が残っています。

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横を流れる尾八重川は、とても水が澄んでいます。
小魚の泳ぐ姿も見られました。

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舗装がやり直されて、路面はきれいな所が多いです。
土日祝を除いて、舗装工事のため6月末までは通行止めです。
ひむか神話街道交通規制情報
山中の道路は災害に弱いので、大雨の後は通行止めになる可能性もあります。

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この道路の正式名称は「林道中之又・吐合線」です。
広くはありませんが、速度を落とせば乗用車同士の離合はできます。

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道はどんどん高度を上げて、いい雰囲気です。
ガードレールの無い所もたまにありますが。
左側の視界が開けていて明るいので、うっそうとした山道みたいに走っていて気が滅入ることはありません。

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山並みの眺望がすばらしい
これを見ただけでも、はるばる来た甲斐がありました。
この山並みは打越尾根と呼ばれます。
ひむか神話街道を巡る旅<尾八重>

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「ひむか神話街道」と「有楽椿の里」の案内はあちこちにあるので、迷うことはありません。

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このあたりも、いい雰囲気です。

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木城への林道の分岐があります。

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まっすぐ行くのが「ひむか神話街道」。
左へ曲がると「有楽椿の里」へ。

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この先右側が、尾八重牧場跡です。
ここには、「眺峰館」というトイレのある建物があります。
遠くに見える山は地蔵岳でしょう。

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分岐点を左折して進みます。
舗装は古くなり、道幅も狭くなります。

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道はどんどん下っていきます。
今までせっかく上って来たのが、もったいなく感じられます。
しばらく進むと尾八重の集落を通りますが、その中の道も幅が狭く離合が難しい感じでした。

尾八重の一本杉を見るのが目的だったのですが、案内がなく道が分かりません。
集落の中に分岐点があるはずなのですが、駐車余地がないので車を停めて尋ねるのも気が引けます。
このまま有楽椿の里を目指します。

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どんどん下って川を渡ると、先ほど通った集落がずっと上の方に見えます
集落はずいぶん高い位置にあるので水が得にくいはずですが、ポンプなどで圧送しているのかな?
「ひむか神話街道」はさらに上を通っているので、ほとんど尾根に近い所を走っているのでしょう。

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有楽椿の里への道の状態は良くないです。
ここは、崩れた土砂を道路の部分だけ取り除いた感じですね。
尖った石をタイヤが踏まないように注意して通過しました。

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2箇所のヘアピンカーブを通って、ようやく有楽椿の里へ到着。
椿その他の樹が植えられた公園です。
左側の建物には、トイレと公衆電話(ピンク電話)があります。

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日本庭園風になっています。

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腰掛けて休憩する小屋もあります。

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天然記念物の樅木尾有楽椿(もみきおうらくつばき)は幹周り2.43m、樹高9.8mで、この種としては巨木ということです。
透明感のあるピンクの花を咲かせます。椿山公園にも同種の花があったと思います。

1月~2月に椿まつりが行なわれますが、尾八重牧場跡からここまではバスで輸送するそうです。ここは駐車場が少ないですし、途中の道も離合が難しいですからね。
ここには、国道219の瓢箪淵から来るルートもあるようです。道の程度は良く分かりませんが。

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ここからも尾八重の集落がよく見えます
川をはさんで対岸になります。
ここから、引き返します。

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平地の桜はとっくに葉桜になってしまいましたが、山の上は寒いためか残っています。
山の斜面にポツリポツリ咲く桜も、きれいなものです。

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深い谷の底の方に、橋と尾八重川が見えます。

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橋の上から。
水量の少ない小さな川です。

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左が国道219の十五番から入る狭い道、正面がわりと最近開通した大椎葉トンネルです。
迷わずトンネルの方を選びます。
この後、一ツ瀬ダムを眺めて帰ります。

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瓢箪淵。
郵便局や商店があります。

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川岸はゴツゴツした岩に覆われています。
小さな橋(米良都橋)が架かっています。

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しばらく西に走ってトンネルを抜けると、一ツ瀬ダム
1963年竣工の堤高130m、堤長415.6mの大きなアーチ式ダムです。
堤体上へは入ることができません。
休日だけでも、観光用に開放してくれると良いのですが。

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スキーのジャンプ台のような導流部。

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道路沿いの慰霊碑からのながめ。

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この建物は一ツ瀬発電所資料館です。

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ダムによって出来た巨大な米良湖
湖底には、東米良の集落が沈んでいます。

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